「スペイン」には49件の世界遺産があり、国内各地に様々な見どころがあります。
「マドリード」や「バルセロナ」といった大都市に注目が集まりがちですが、イスラムの雰囲気漂う「アンダルシア地方」や、キリスト教の聖地がある「スペイン北部」なども見逃せません。
こちらの記事では、「スペイン」で治安のいいところについて解説しています。
【目次】
これまで何度か「スペイン」に行く機会があり、各都市を訪問してみましたが、個人的には「グラナダ」「コルドバ」「マラガ」が治安も良く、観光しやすい街という印象でした。
ただ、個人差があるのと、一部気をつけた方がよい場所もあります。その辺の詳細含め、解説していきます。
「グラナダ」はスペイン南部にある都市で、「アルハンブラ宮殿」や「アルバイシン地区」などの世界遺産があるところ。
「グラナダ」の市内中心部や「アルハンブラ宮殿」、「ヌエバ広場」周辺などは治安も良く、観光しやすい場所です。
「サクロモンテの丘」や「サンニコラス広場」なども人気の観光スポットになりますが、夜は人通りが少ない場所もあり、注意が必要です。
この辺りは入り組んだ細い路地が続くエリアで、日中でも人通りが少ないケースがあります。何かのトラブルに巻き込まれた場合に助けを呼ぶことも困難なため、「現地ツアー」などを利用して訪問するのが安全です。
「コルドバ」は南スペインにある都市で、「メスキータ」や白壁の街並みが美しい「ユダヤ人街」などがあるところ。
首都の「マドリード」から約1時間45分くらいでアクセスできるため、周遊観光もしやすい都市です。(電車での移動)
駅周辺や、「コルドバ歴史地区」などは観光客も多く、治安の方も安定しています。
混雑する場所や「駅」周辺、「レストラン」を利用する際には「すり」「置き引き」に警戒が必要ですが、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
歴史地区は迷路のような細道が続く場所で、人通りが少ない場所などは注意が必要です。特に「シエスタ」の時間帯などは、町も静かな感じになります。
「マラガ」は地中海沿いの「ビーチ」や、素朴な雰囲気が魅力の「白い村」がある場所で、比較的治安の良いところ。
「すり」や「置き引き」には注意が必要ですが、警戒レベルは低い場所になります。(やや警戒するくらいで大丈夫です)
「空港」や公共交通機関を利用する際、「レストラン」やビーチ周辺などは、気をつけた方が良い場所です。(すり、置き引きなどが発生しやすい場所)
スペインの首都「マドリード」や、地中海沿いに位置する「バルセロナ」の治安は、年々悪化しています。
それぞれの詳細について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
「バルセロナ」は見どころの多い都市で、日本人の旅行者も多い場所。
現地では、外国人観光客を狙った「すり」や「置き引き」による被害が多発しています。
「在バルセロナ総領事館」の情報によると、コロナ前の2019年に発生した邦人被害が444件で、全体の約70%が「すり」「置き引き」による犯行手口となります。
土地勘の無い日本人観光客は、ターゲットにされやすい存在です。「バルセロナ」を訪れる場合、十分に注意が必要です。
「バルセロナ」で被害が発生しやすい場所ですが、下記などがあります。
「マドリード」はスペインの首都で、世界中の旅行者から注目を集める都市。
「在スペイン日本国大使館」の情報によると、年々治安の方は悪化傾向で、2019年の被害件数は577件となります。(コロナ前の状況)
被害件数の大半が「すり」「置き引き」による犯行手口となりますが、十分な対策を行うことで予防することができます。
「すり」や「置き引き」被害が発生しやすい場所については、前項の「バルセロナ」で紹介した場所と同様になります。
「スペイン」は「すり」や「置き引き」の多い国で、日本と同じような感覚で過ごすのは危険です…
日本では、後ろポケットに「財布」や「スマホ」を入れたまま歩いても安全ですが、「スペイン」では盗まれてしまいます。
また、日本では、お店の座席に「荷物」や「パソコン」を置いたまま離席できますが、「スペイン」で同じことをすると「荷物」や「パソコン」が盗まれます。
「スペイン」を訪れる際、「すり」や「置き引き」対策を万全にしておく必要があります。
「すり」対策には色々なものがありますが、下記などがすぐに対応できると思います。
下記の記事では、「スペイン」のすり対策について紹介しています。
「スペイン」では、多額の現金を持ち歩くのが危険です。(盗まれる可能性もあります)
「スペイン」では、多くの場所で「クレジットカード」が使えます。メインの支払いにカードを利用する事で「現金」の持ち歩きが不要となり、盗まれる心配もなくなります。
「スペイン」で持ち歩くクレジットカードなら「エポスカード」がおすすめで、下記3つのメリットがあります。
「グラナダ」には多くの見どころがありますが、下記5つのスポットが特におすすめです。
「アルハンブラ宮殿」は「グラナダ」の人気スポットで、イスラム芸術を肌で感じられる場所。
宮殿のメインとなる「ナスル宮殿」や、地下牢などが残る要塞「アルカサバ」、庭園風景が魅力の「パルタル」や「ヘネラリフェ」など、数々の見どころがあります。
「アルハンブラ宮殿」を観光するなら、チケットの事前予約がおすすめです。現地ツアーの専門サイトから、日本語オーディオガイド付きのチケットを予約できます。
「サンニコラス広場」は、グラナダの「アルバイシン地区」にある観光名所で、「アルハンブラ宮殿」を一望できる場所。
日中は「シエラネバダ山脈」の風景も楽しめます。
夜はライトアップされた宮殿の風景を眺められます。幻想的な景色を見れる事から、夜は観光客が多くなります。
「コルドバ」では、3つの「文化」や「雰囲気」を肌で感じることができます。(イスラム教、ユダヤ教、キリスト教)
「コルドバ歴史地区」には、下記のような見どころがあります。
「メスキータ」はイスラム建築のモスクで、「イスラム芸術」や「文化」を存分に味わえる場所。
赤と白の組み合わせが印象的な「馬蹄形のアーチ」や、800を超える「円柱の森」、そして見応えのある「ミナレット」など、数々の見どころがあります。
「花の小道」は、コルドバ歴史地区にある人気の観光名所。
壁に飾られた「花の鉢植え」と、「ミナレット(メスキータ)」の美しい景色を眺められる場所。
下記の記事では、「アンダルシア地方」の世界遺産について解説しています。
「マラガ」は地中海沿いにある都市で、リゾートが楽しめる場所。
「マラガ」の見どころとしては、下記などがあります。
「フリヒリアナ」は、アンダルシア州の「マラガ」にある白い村。
数ある「白い村」のなかで、特に街並みが美しいと評判の場所です。
地面に描かれた「モザイク」、壁や玄関に置かれた「花の鉢植え」、カラフルな扉など、「フリヒリアナ」には多くの見どころがあります。
「ネルハ」は地中海沿いにある小さな町で、「コスタデルソル」の人気スポット。
白い建物が並ぶ街並み風景や、多くの人で賑わうビーチ、そして眺めの良い「展望台」など、様々な見どころがあります。
下記の写真は、「展望台」から見たビーチの景色です。
南スペイン「アンダルシア地方」を観光するなら、アクセスの良い「グラナダ」を拠点にするのがおすすめです。
「グラナダ」は「バルセロナ」や「マドリード」からアクセスしやすく、近郊エリアへの移動もスムーズです。
「ユーロスターズ グラン ビア」は、グラナダ中心部にある宿泊施設です。
立地の良いホテルで、空港バスの停留所や「レストラン」、「ファーストフード店」などがすぐ近くにあります。
市内の観光スポットにもアクセスしやすく、「グラナダ大聖堂」や「アルバイシン地区」などが徒歩圏内にあります。
客室はモダンで、落ち着いた雰囲気の内装デザイン。
「パラドール デ グラナダ」は、世界遺産「アルハンブラ宮殿」の敷地内にある宿泊施設です。
宮殿観光にとても便利なホテルで、朝から夜まで「アルハンブラ宮殿」を存分に楽しむことができます。
石造りのアーチや庭園など、アラブの雰囲気を感じられる施設です。
「パラシオ デ マリアナ ピネダ」は、グラナダの歴史地区「アルバイシン」にある宿泊施設です。
「アルバイシン地区」や「サクロモンテ」の観光にとても便利で、古い街並みやフラメンコ鑑賞などを存分に楽しめます。
古い宮殿を利用したホテルで、天井や装飾、庭園風景など、施設内にも見どころがたくさんあります。
ここからは、「スペイン」旅行で役立つ情報を5つ紹介していきます。
「スペイン」で使用される通貨はユーロで、1ユーロ=155.67円です。(2023年12月29日時点)
観光の際に使いやすい紙幣が、「5ユーロ」「10ユーロ」「20ユーロ」になります。
「50ユーロ」以上は少し使いにくい紙幣となるため、細かい紙幣に両替しておく事をおすすめします。
「スペイン」は日差しが強く、夏場は気温も高くなります。(湿気がない分、日陰に入ると涼しい)
「スペイン」を訪れる際、「サングラス」や「紫外線対策」などが必要です。
「スペイン」では「シエスタ」という文化があり、お昼休憩を長めにとる習慣があります。(2時間くらい休憩を取る)
「マドリード」や「バルセロナ」のような大都市ではあまり気になりませんが、地方の町では「シエスタ」の時間帯にお店が閉まり、静けさを感じることがあります。
「スペイン旅行」の費用が安くなりやすいのが、冬のシーズンになります。(1月~2月頃)
この季節は「航空券」などが少し安くなり、お得に「バルセロナ旅行」を楽しむことができます。
気温が上がり、観光しやすくなる「4月」などは「航空券」も値上がります。こういった時期は旅費も高くなりがちです。
下記の記事では、「バルセロナ旅行」の費用について解説しています。4泊6日で「バルセロナ」を訪れた際の旅費内訳などを詳しく紹介しています。
個人で「スペイン」を観光するなら、「ロコタビ」の利用が便利です。
「ロコタビ」は「スペイン」に住む日本人に個別相談できるサービスで、現在1252人の登録がいます。(2023年12月時点)
相談内容は様々ですが、よくあるケースですと下記のようなものがあります。
世界遺産や「サッカー観戦」など、「スペイン」には魅力的なスポットが数多くあります。
また、「フラメンコ鑑賞」や「バル巡り」も人気で、夜の観光も見逃せません。
限られた時間で多くのスポットを観光するなら、現地ツアーに参加するのがおすすめです。
見どころの多い「スペイン」では、様々な企業が観光ツアーを開催しています。
特におすすめなのが「Get Your Guide」で、「スペイン」の観光プランがとても充実しています。
大都市から地方都市まで網羅しているため、「スペイン」国内の周遊観光にも便利です。
英語が苦手な人や、海外旅行に慣れていない方におすすめなのが「ベルトラ」です。
「ベルトラ」は現地ツアーを専門に扱うサイトで、日本の企業が運営しています。
「マドリード」や「バルセロナ」を中心に、日本語ガイド付きのツアーを多数開催しています。
ツアー予約からサポートまで日本語対応のため、安心して「スペイン」観光を楽しめます。
「マドリード」や「バルセロナ」には多くの見どころがありますが、「すり」や「置き引き」などが多発しているため、常に警戒する必要があります。
「グラナダ」「コルドバ」「マラガ」のような地方都市の治安は、比較的安定しています。多少の警戒は必要ですが、あまり神経質にならなくても大丈夫です。(大都市よりも気が楽になります)
スペイン南部の「アンダルシア地方」では、「イスラム芸術」や「世界遺産」、「闘牛」やフラメンコ鑑賞」などが楽しめます。