エミレーツ・スカイワーズには、4つの「会員ランク(ティア)」があります。
「会員ランク(ティア)」によって特典サービスは様々で、例えば「ビジネスクラスラウンジ」が無料で利用できたり、機内での「WiFi」が無料(無制限)で使えたり、航空券はエコノミークラスなのに「ビジネスクラス同様のサービス」が受けられたり…
「会員ランク(ティア)」が上がるほどに、特典サービスの内容も豪華になります。
今回は、一般の方にも手が届きそうな「シルバー会員」の魅力や資格条件について、詳しく紹介していきます。
【目次】
エミレーツ航空「シルバー会員」のメリット
「エミレーツ航空」のマイレージサービス「スカイワーズマイル」で「シルバー会員」になると、様々な特典サービスを受けることができます。
「シルバー会員」の特典内容は様々ですが、特に嬉しい特典内容を5点ピックアップして紹介していきます。
エミレーツのフライトで、ボーナスマイルが追加
「シルバー会員」になると、「エミレーツ航空」もしくは「フライドバイ」を利用した際に、「25%」のボーナスマイルが貰えます。会員ランクが上がるほどに、フライトで付与されるボーナスマイルも増えます。
フライトでのボーナスマイル付与については「シルバー会員」以上が対象になります。「ゴールド会員」や「プラチナ会員」のボーナスマイル付与率については、下記比較表のようになります。
会員クラス | シルバー | ゴールド | プラチナ |
獲得マイル | 25% | 50% | 75% |
受託手荷物許容量が追加
どの航空会社でも受託手荷物許容量の制限があります。航空券のクラスや運賃によって許容量も変動しますが、例えば「エミレーツ航空」のエコノミークラスで最も安い航空券の場合、許容量が「15kg」までとなります。
航空会社が設定している許容量を超えた場合は追加料金を求められることになりますが、「エミレーツ航空」では会員ランクを上げることで、受託手荷物許容量が追加されます。
上記のケースで例えると「シルバー会員」の場合は「12kg」が追加され、「27kg」まで許容されます。
「ゴールド会員」や「プラチナ会員」の受託手荷物許容量の追加分については、下記比較表のようになります。
会員クラス | シルバー | ゴールド | プラチナ |
許容量 | 12kg | 16kg | 20kg |
エミレーツのフライトで、事前の座席指定が無料に
「エミレーツ航空」で事前に座席指定をしたい場合、エコノミークラスの方は下記3点のいずれかで進めることになります。
- 有料の事前座席指定
- オンライン・チェックイン時に指定(無料)
- シルバー会員なら事前の座席指定が全て無料に
エミレーツの航空券が「Special運賃」や「Saver運賃」の場合、事前の座席指定が有料になります。「Flex運賃」の場合、レギュラーシートは無料で事前の座席指定ができますが、特別シートの方は座席指定が有料になります。※有料の事前座席指定の料金ですが、レギュラーシートで約1,500~3,600円になります。
ちなみに、フライト出発時刻の48時間から無料で座席指定ができますが、良い座席は残っておらず、3列シートの真ん中しか空いていない…というケースもあります。
「シルバー会員」の場合は事前の座席指定が全て無料になりますので、航空券を予約してからすぐに希望の座席を予約することができます。

下記の記事で、『エミレーツ航空』エコノミークラスの事前座席指定について解説しています。
エミレーツカウンターで優先搭乗手続き&優先搭乗
「エミレーツ航空」の「シルバー会員」になると、エミレーツのビジネスクラスカウンターで搭乗手続きができます。※ドバイ空港の場合、「シルバー会員」専用カウンターで搭乗手続きができます。
また、「シルバー会員」になると飛行機への優先搭乗も可能ですので、乗客が全くいない客室に足を踏み入れることもできます。
旅行シーズンは飛行機に乗る方も多く、エコノミークラスのチェックインカウンターは大変混雑します。
エミレーツの「シルバー会員」になると、エコノミークラスの航空券であってもビジネスクラスカウンターが利用できるため、チェックインもスムーズになります。

ドバイ空港の「エミレーツ・ビジネスクラスラウンジ」を無料で利用
エミレーツの「シルバー会員」になると、ドバイにある「エミレーツ・ビジネスクラスラウンジ」が無料で利用できます。
「エミレーツ・ビジネスクラスラウンジ」ではアルコールをはじめとする飲み物や、豊富なメニューの食事、ふかふかのソファでリラックスすることができます。
日本からドバイ経由で、ヨーロッパやアフリカなどへ行かれる方には利用価値の高い特典サービスになります。

下記の記事で、ドバイ空港にある「エミレーツ・ビジネスクラスラウンジ」の魅力について詳しく解説しています。
エミレーツ航空のデジタル会員カード
「エミレーツ航空」のアプリをダウンロードすると、下記のような「デジタル会員カード」を入手することができます。「デジタル会員カード」は「Apple Wallet」に保存できます。(デバイスの画像ライブラリにカード画像を保存することも可能です。)

スカイワーズ「シルバー会員」の資格条件
「エミレーツ航空」の「シルバー会員」になる条件ですが、下記どちらかの条件をクリアする必要があります。
会員ランク | ティアマイル | フライト数 |
シルバー会員 | 25000 | 25 |
ちなみに会員ランクの有効期限は12か月となります。一つ上の会員ランクに上がった月から12か月以内に必要条件をクリアした場合、次の年も会員ランクが更新されます。
一般の方が1年に25本のフライト数をクリアすることは非常に難しいため、「ティアマイル」を貯めて「シルバー会員」を目指すのが現実的です。
「ゴールド会員」や「プラチナ会員」の資格条件や特典サービスについては、下記の記事で解説しています。
エミレーツ航空の「ティアマイル」を貯める方法
「エミレーツ航空」でフライト利用した場合に、「ティアマイル」を貯めることができます。下記3つの航空便のみが「ティアマイル」加算の対象です。
- エミレーツ便
- フライドバイ便
- エミレーツのフライト番号(EK)が付いたコードシェア便
「ティアマイル」の付与数は「搭乗クラス」や「運賃」によって異なります。例えば、エコノミークラスの「Saver運賃」で羽田からドバイを往復した場合、「2700ティアマイル」が加算されます。
SP | SV | FX | FXP | |
羽田⇔ドバイ | 1350 | 2700 | 6750 | 9000 |
羽田⇔パリ | 1400 | 4200 | 10500 | 14000 |
羽田⇔モロッコ | 1500 | 4500 | 11250 | 15000 |
※「SP=Special運賃」「SV=Saver運賃」「FX=Flex運賃」「FXP=Flex Plus」
「エミレーツ航空」で航空券を購入する際、「ティアマイル」の付与数を事前に確認することができます。「シルバー会員」を目指される方は、付与される「ティアマイル」計算をしながら購入する運賃(航空券)を決めていくとスムーズです。
クレジットカード支払いでポイント還元率3倍に
「エミレーツ航空」で航空券を予約する際、「アメリカン ・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」で決済すると、還元率が3倍になります!

「エミレーツ航空」と「スカイ・トラベラー・カード」は相性も良く、下記のようなメリットがあります。
- 「スカイ・トラベラー・カード」で「エミレーツ航空」の航空券を購入すると、ポイント還元率が3倍になる!
- 飛行機が遅延した場合に、補償が効く!
- 空港からの手荷物宅配サービスが無料!
「アメリカン ・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」で貯まったポイントは、エミレーツ「スカイワーズマイル」に交換することができます。
「1000ポイント=1000スカイワーズマイル」のレートで交換可能です!
「アメリカン ・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」の詳細は、下記公式サイトから確認できます。
エミレーツ航空の「スカイワーズマイル」を貯める方法
「エミレーツ航空」の「スカイワーズマイル」については、主に下記4つの方法で貯めることができます。
- エミレーツ航空に搭乗する
- フライドバイに搭乗する
- マイル購入
- マイル交換
「スカイワーズマイル」の付与数は「搭乗クラス」や「運賃」によって異なります。例えば、エコノミークラスの「Saver運賃」で羽田からドバイを往復した場合、「4950スカイワーズマイル」が加算されます。
SP | SV | FX | FXP | |
羽田⇔ドバイ | 3600 | 4950 | 9000 | 11250 |
羽田⇔パリ | 4900 | 7700 | 14000 | 17500 |
羽田⇔モロッコ | 5250 | 8250 | 15000 | 18750 |
※「SP=Special運賃」「SV=Saver運賃」「FX=Flex運賃」「FXP=Flex Plus」
「スカイワーズマイル」ですが、「1000マイル=30ドル(約3,300円)」から購入することも可能です。アップグレードまであと少し足りない…という時には「マイル購入」がオススメです。
スカイワーズ「会員ランク(ティア)」の特典サービス比較
「エミレーツ航空」では「会員クラス(ティア)」によって、特典サービスの内容が大きく変わってきます。
数ある特典の中から10点をピックアップして、「ブルー会員」「シルバー会員」「ゴールド会員」での比較表を作成してみました。
会員クラス(ティア) | ブルー | シルバー | ゴールド |
マイルでのアップグレード | 〇 | 〇 | 〇 |
受託手荷物許容量の追加 | × | 〇 | 〇 |
ボーナスマイル獲得 | × | 〇 | 〇 |
無料の事前座席指定 | × | 〇 | 〇 |
空港での優先搭乗手続き&優先搭乗 | × | 〇 | 〇 |
無料でのラウンジ利用(ドバイ) | × | 〇 | 〇 |
無料でのラウンジ利用(エミレーツ提携ラウンジ) | × | × | 〇 |
機内WiFi無料(無制限) | × | × | 〇 |
到着空港での受託手荷物の優先手配 | × | × | 〇 |
上記比較表で見ると、「ブルー会員」の場合は「スカイワーズマイル」を使ってのアップグレード以外は特典を受けられない形になります。※上記比較表以外の項目でしたら、特典が受けられるサービスも一部あります。
「シルバー会員」になると空港での優先搭乗手続きや優先搭乗、そしてドバイの「エミレーツ・ビジネスクラスラウンジ」が利用できるようになります。
「ゴールド会員」になると、エミレーツ航空の提携ラウンジが無料で利用できたり、機内WiFiが無料で無制限で利用できるようになります。また、受託手荷物にはビジネスクラスのタグが付けられるため、到着空港での受託手荷物が優先的に手配されます。
「エミレーツ航空」の上級会員特典を詳しく知るなら、下記の記事がオススメです!
個人的な感想
「エミレーツ航空」の「シルバー会員」の魅力や資格条件について解説してきましたが、今回紹介した内容以外でも「シルバー会員」のメリットはあります。※これから紹介するメリットは運の要素が非常に強いため、参考程度に見てください。
個人的なお話ですが、「シルバー会員」になってから4回目のエミレーツ航空搭乗で、エコノミークラスからビジネスクラスに無料でチェンジされた事例があります。
1月のオフシーズンで乗客が少なかったこともありますが、「会員ランク」を上げておくことで公式発表されていない秘密の特典サービスを受けることもできます。
ご興味ある方は、是非エミレーツ・スカイワーズの「シルバー会員」を目指してください!
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